⚫⚫⚫⚫「第13回音楽の玉手箱」2023年11月4日《 チケット発売中 》⚫⚫⚫⚫

音楽の玉手箱の活動

 音楽の玉手箱は学院の卒業生が企画・運営する、高等学校の在校生ならびに卒業生が出演するクラシック音楽の演奏会である。初回は平成9年(1997)に開催され、その後ほぼ隔年で開催、平成29年(2017)の第11回まで回を重ねている。

 平成9年5月、高等部の音楽関係の卒業生によって、音楽教師を長年勤めた斎藤久美子の退職を記念して、いずみホールで演奏会が開催された。この演奏会が以後継続的に開催される「音楽の玉手箱」の契機となった。

 初回の音楽の玉手箱開催後、学院の音楽教育(音楽コース)ならびに卒業生の演奏活動をサポートするという目的を掲げ、演奏会を継続させるために齋藤久美子を代表とする音楽の玉手箱委員会が設立された。委員会の主な活動は、演奏会の企画、会場の手配、出演者の選考、プログラムの決定であり、音楽専門家としての立場と観点から音楽の玉手箱を主催することである。プログラムのひとつに合唱があり、このために「音楽の玉手箱合唱団」が期間限定で同窓生から団員を募って結成される。委員長には平成21年(2009)から川下由理が、平成28日年(2016)からは芝令子が当たっている。

 音楽の玉手箱の趣旨に賛同した同窓生サポーターの集まりである音楽の玉手箱後援会が平成17年2月(2005)に発足した。新田精一を会長として、平成29月分年の第11回音楽の玉手箱まで順調に活動している。後援会の活動は具体的にはチケットの販売・購入、本番当日の運営、プログラム広告の出稿、それに恒例となっている合唱プログラムへの参加などで、音楽の玉手箱委員会の負担を出来るだけ軽減することを目的としている。後援会には、男声、女声のコーラスグループとして、メンズコーラスまつぼっくり、ならびにウィメンズコーラスまつぼっくりが存在し、音楽の玉手箱合唱団として参加すると共に、ボランティアとして病院や福祉施設などで、また種々の催しで演奏活動を行っている。

 音楽の玉手箱の活動は、その直接の目的に留まらず、チケットの売り上げ、ならびに来場者や音楽の玉手箱後援会の会員からの募金などにより、学院や社会を支援している。
 ①特別演奏会とグランドピアノの寄贈:平成18年に学院が創立九十周年を迎える機会に、過去の音楽の玉手箱ならびに特別演奏会の収益金で学院にグランドピアノを寄贈した。
 ②ハイチ・チリ地震チャリティコンサート:平成22年5月、コンサートの収益金(会場での募金を含む)から産経新聞厚生文化事業団を通じてハイチならびにチリに寄託、また同事業団の障害者施設を応援する「しあわせ基金」にも寄付した。
 ③東日本大震災の被災校に復興支援の見舞金:第九回音楽の玉手箱では、その入場料の一部および当日会場で集めた募金を、コーラスで有名な福島県立安積黎明高等学校に見舞金として送った。なお、母校の創立百周年記念事業に賛同し、金50万円を寄付した。

 音楽の玉手箱に係わる活動は、音楽を純粋に楽しむ機会であることに加えて、その企画・運営・後援を通して学院同窓生の親睦と和を深める活動として発展してきた。同窓会の活性化・発展の一助になると共に、次の百年に向けて、学院に音楽の輪が広がる、音楽を通して学院の未来が広がる、そんな夢のある活動になっている。


「帝塚山学院100年史」→「同窓会編」→「帝塚山同窓会」→「音楽の玉手箱」より引用
(但し「帝塚山学院100年史」発行以降に開催された第11回の音楽の玉手箱のことで修整を加えています)

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